2022年1月18日(火)-1月28日(金)
高草木裕子展「迷宮をぬけて」 を開催します。
2009年頃いのちをテーマとして作品に大地を取り込みたいと考え、それまで描いていた抽象的な形象を取り払い、
一定方向の筆の動きの繰り返しだけで絵画を制作した。
ほぼ単色の絵の具の濃淡とわずかな色の違いによる水面のような画面には、ゆらゆらと網のようなかたちが立ち現れた。
2013年頃からは世界の連鎖する有様の表現として多角形の連なる絵画の制作を始めた。
ミクロとマクロの視点が重なるおもしろさや自然ということ、すなわちおのずから発現・生成する始原の存在がテーマだった。
網は世界を形作る。
網は今も私のモチーフであるが、コロナ禍の閉塞状態の中で、さまざまな表現がうまれた。
網が不定形に変化し、つながり、あるいはジャンプした。
着色したネットによるインスタレーションや飛沫の痕跡による宇宙的表現も進行中である。
今回の個展では、着色したネットとそれにより生じた宇宙的ドットの平面をあわせた作品を中心に展開したいと考えている。
迷路を抜けることができただろうか。
命ある限り続いているようにも思えるのだが、日は射している。
主な展覧会)
1991 第20回 現代日本美術展 (東京都美術館、東京)
2002 Art Scholarship 2001 現代美術賞展 (Live-Ⅱ、東京)
Peace & Harmony (WAH Center, New York, アメリカ)
2005 西湖芸術博覧会 (浙江省世界貿易中心、杭州、中国)
2007 21st century Japanese Art (Royal Exhibition Building, Melbourne, オーストラリア)
2008 ブロワ日仏芸術祭 (Halle aux Grains, Blois, フランス)
2009 いのちを見つめる (ノース・ギャラリー、埼玉、-’13)
2013 どこかでお会いしましたね (うらわ美術館他、埼玉、-’20)
2015 アートアイランズTOKYO 国際現代美術展 (大島、新島、東京、-’17, ’19, ’20)
2016 国土海洋環境国際美術大展 (ソウル市立慶熙宮美術館、韓国)
かがわ・山なみ芸術祭 (旧琴南中学校他、香川、’18, ‘20)
2017 日本現代アートとの対話 (中国文化センター、東京)
2018 公共空間と美術-埼玉会館エスプラナード展(埼玉会館、埼玉)
2019 CON展2019 en ASHIKAGA(栗田美術館ギャラリー・大島毛織、栃木)
2021 路地まちアートランブル(足利市内S邸、栃木)
その他、京二画廊(東京)、なびす画廊(東京)、Gアートギャラリー(東京)、ギャラリー宏地(東京)、埼玉県立近代美術館、Gallery Onetwentyeight(N.Y.)、masuii R.D.R(埼玉)、Gallery青藍(東京)、ギャラリー香文木(埼玉) 、いりや画廊(東京)、アートギャラリー絵の具箱(東京)、ギャラリーモーツァルト(東京)などで個展 。