2022年5月17日(火)-5月27日(金)
李染 はむ 展

2022年5月17(火)-5月27(金) 12:00~18:00( 最終日 -17:00)  日・月曜 休廊

ISEN HAMU Exhibition

【作品について】  

今回の展示は絵画・立体・インスタレーションで構成されています。
絵画はこれまで継続してきた粘土とアクリル絵の具を混ぜたものを支持体に盛り付け、その表面を削るという独自の技法を用いています。
立体は粘土とアクリルの技法で作られた柱上のオブジェとコンクリートとを組み合わせたもの「Reclining nude」とベニヤの台にコンクリートと鉄筋のオブジェを配置したインスタレーション「Two storey building」の2点です。

現代という時代は、世界中どこまでいってもその地表を人間の痕跡、つまり人工物が多い尽くしている状態であるという。この新地層はある大気学者によって「人新生」と名付けられ世界中で瞬く間に広まった。
私は「人工対自然」を「意識対無意識」という形で人間内部に対置して考察している。
例えば、建築物は基本的には不規則でコントロールできない自然物をいなす人工物としての役割がある。しかし建築内部はというと、人間という人工物とも自然物とも言い難い不思議な存在が生活している。
自然をコントロールしてきた人間という特別な存在、その人間の手によって埋め尽くされたかのように見える現代の人工的地層、しかし人間内部には未だに認識できない・あるいはコントロールできない無意識的・自然的地層が息づいている。
昨今、人工物に蓋をされてきた無意識の逆襲ともいうべく、世界中で自然災害が猛威を振るっていることはとても興味深い。
人新生の時代における人工的身体性のありかたについて、その内部に今も息づく人間の自然性・無意識の可能性について考察し、両者のあいだに横たわるあいまいな境界・ベールをあぶりだすことが私の作品のテーマである。

                                    李染はむ

—————————————————————————————-

李染 はむ (イセン ハム) 

[略歴]
1982年 神奈川県平塚市生まれ
2004年 創形美術学校ファインアート科卒業
2009年 武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科卒業

[個展]
2008年 ギャラリー山口
2009年 ギャラリー山口
2010年 ギャラリーKINGYO
2013 ‵14 ‵15年 藍画廊
2017年 藍画廊
2018年 Oギャラリー
2020年 藍画廊
     art gallery &Legion
2021年 art gallery &Legion
2022年 art gallery &Legion

[グループ展・その他]
2010年 KINGYOのキンギョ展(ギャラリーKINGYO)
2011年 20110214バレンタインに寄せて(ギャラリーKINGYO)
2011年 Geisai Taiwan#2受賞者グループ展(Kaikai Kiki Taipei Gallery)
2014年 阿佐ヶ谷アートストリート(新東京会館)
2015年 阿佐ヶ谷アートストリート(阿佐ヶ谷区民センター)
2016年 逆三角関係展(新宿 竹林閣)
2017年 切断芸術というシミュレーションアート展(東京都美術館)
2018年 Constellation展(練馬区立美術館)
2018年 切断芸術+α(中野ゼロ)
2019年 切断芸術展(中野ゼロ)
2019年 阿佐ヶ谷アートストリート(阿佐ヶ谷区民センター)
2020年 切断芸術展(中野ゼロ)

[受賞・その他]
2009年 神奈川県美術展 入選
2010年 Geisai Taiwan#2 奈良美智賞
2012年 アーティスト・イン・レジデンス(Point B work lodge / NY)
2021年 2021 London International Creative Competition 入選

—————————————————————————————-